だるまさんがころんだ II

詩:矢川澄子 曲:長谷部雅彦

 「だるまさん」のレコーディングに伴い、だるまさんの解説を開始ということで、まず1番好きな3番から始めたのですが、次はこの組曲の演奏を、という意味で推すのに大きく影響をした2番、ということで進めたいです。(2002/02/24 文責:よしはる)

まず、だるまさんIIの全貌から^^

 「だるまさんがころんだ」第1曲と似た感じで始まるが和音の響きがより柔らかく、暖かみを持った響きで、この幸福な2番を彷彿させる音楽の始まりである。
 だるまさんに厳しい先輩をバスのソロが、だるまさんをはげます友達の言葉をソプラノとメゾのソロで歌が始まる。そういう厳しい先輩や、友達の中でだるまさんは頑張る!。その結果、だるまさんは輝かしい勝利を得るのである。

 だるまさんはそんな中で、だるまさんを愛してくれる人と出会い、結婚をし、家をつくり、子供を作る。本当に幸せなだるまさんの風景、、で、第2曲は幕を閉じる。

この曲の細部にわたる魅力を^^

 もう少し楽譜の細かい部分について見ていってみよう。

1.「だるまさんだめだな〜」(4小節〜25小節)

 だるまさんは「厳しい先輩」に指導という名目で?いじめられ^^る中、だるまさんをはげましてくれる「友達」にもはげまされ突進^^する。

  • 「厳しい先輩の叱責!」 = 「バスパートソロ」
  • 「厳しい先輩を表現」 = 「男声部」
  • 「はげます友達の応援」 = 「ソプラノ+メゾのソリ」
  • 「はげます友達を表現」 = 「女声部」

 男声部、女声部、それぞれを上手く使い分けて、音楽が進み始める。男声部の表現する「厳しい先輩」や、女声部が表現する「はげます友達」の中、だるまさんは激しく突進する!!。

2.「だるまさんかったよ〜」(26小節〜61小節)

 だるまさんは突進の結果、輝かしい勝利を得る部分である。25小節目で「きをつけろ」に使われている「H(3)-F(4)-F(4)-F(4)-H(3)」というちょっとコミカルな音形も、ちょっと長谷部さんらしい感じもして、、。続く、ラ・ラ・ラ・ラ・・・・・(26,27小節)これもコミカルで、、如何にもゲーム音楽に出てきそうなフレーズ、、。それを合唱で、、っていうのが、、実は個人的には結構魅力的で、、いいじゃん^^って感じで、、。

 「だるまさんはやっぱり」のフレーズ、、女声部による柔らかいメロディーライン、それに男声部がハミングでちょっとフラット系の穏やかな和声を添える。それに色を添えるが如くメゾソプラノに与えられた魅力的な歌。37小節目、「やっぱり」ではそのやっぱり、という言葉の語感を、39小節目、「だったんだ」ではシンコペーション+ちょっと変拍子っぽい、「だっ+たん+だ」。本当にステキですね。。

 「だるまさんのゆくては〜」(48小節)から男声部のちょっとコミカルな八分音符+スタッカートで築き上げる和声。その和声に乗って歌われる女声部の歌。前途洋々としただるまさんの未来を歌い上げるのに本当にふさわしい活き活きとした音楽。シンコペーションのリズムや裏拍から入ってくるソプラノ、女声部の中でも繰り広げられる命の迸り、、みたいな、、。女声部のちょっとコミカルで、活き活きとした歌、本当にステキですよね。だるまさんの約束されたステキな未来を、、見事に歌いたいですよね。。

 詩は「だるまさんとしてたつ」という詞で、穏やかにその詩の一幕を閉じているが、、、。合唱では、だるまさんの詩の中の勝利の獲得!というのを高らかに表現出来るように、「だるまさんかったよ」「だるまさんおめでとう」でその第2幕を閉められている。これもこれでステキだと思う。

3.「だるまさんにあこがれ〜」(62小節〜最後)

 「だるまさんにあこがれ」だるまさんの幸福な結婚について歌われる。
「あこがれ」、「あいした」、日本語としてもステキな詞が飛び交う。

おくさん の登場

 「とついだ」(68章節)にてひっそりとした頂点(mf)を迎えた後、「だるまさんのおくさん」はピアノ(p)で歌われる。調性もフラット系の穏やかな、暖かみを持ったものでひっそりと、しっかりと歌われるのである。またリズム面でもちょっとした工夫がしてあり、3/4 + 4/4という変拍子で作られてきた音楽は70小節目にて、4/4が続き、ここでもおくさん がちょっとステキに登場してくる。長谷部さん、実生活でも奥さん、、大切にしてるんでしょうね^^。
 70小節目、「だるまさんのおくさん」までは詞を活かした音楽づくりが為されている気がしている。幸福な結婚をした後、だるまさんはその「おくさん」と色んな体験をし、色んな物を作り、その生(一生)をより彩り豊かなものとしてゆく。

こども の登場

 音楽も71小節目から3拍子で流れ始める。「だるまさんのつくった だるまさんのわがやで」ナチュラル系の調性で素直に歌われた後、「だるまさんのこども」について歌われ始める。
 だるまさん、おくさんも大切ですが、だるまさんの「こども」はだるまさんと、だるまさんのおくさんの幸福の象徴でもある。75小節目からは70小節目同様、フラット系の音を使用されている。しかし、75小節は70小節よりも低い音から始まり、より、幸福の象徴である「こども」を、その幸福の象徴を深く味わうことが出来るように、緻密に音楽が設計されている。70小節目、フラット系の音で深く始まり、77小節目「だるまさんのこどもが」に到達しようやく70小節と同じ音になるのである。(75小節目からの「だるまさんによくにた〜」は「だるまさんのおくさん」より、より深く潜り、そこから「こども」が登場し、「だるまさんをみあげる」のである。)78小節〜79小節、3連符系で、その命の輝き、その幸福を歌い上げるのである。この部分のバスのフレーズ、ファ#→ソという半音の引力をも利用して、、本当に魅力的な歌となっていて、、。^^

 今回は、だるまさんの本当に幸せな部分のご紹介、、ということで^^。この曲のMIDIを聞きたい方は作曲者の長谷部さんのページへどうぞ。本日はとりあえず、、、。これにて^^

よしはる